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2009年 02月 17日
卵の側に立つ
村上春樹さんがエルサレム賞を受賞するというニュースを新聞で見たのは何週間か前でした。

小さな新聞記事を読みながら、なんだか複雑な気分。

インディーズレーベルのアーティスト(村上春樹はすでにそんなしょぼいレベルじゃないんだけどね)がメジャーデビューして、人気者になっていくのを遠くから見てる初期からのファンの気分。。。みたいな。

今朝のワイドショーで授賞式の様子が放映されてて、思わず見入ってしまって、職場に遅刻したのはワタシです。。。


イスラエルのガザ攻撃でたくさんの人が亡くなったばかりの今、受賞辞退の声も多かったのだとか。
そんな中、熟考の末あえて「ここに来て、見て、語ることを選んだ」と述べ、脆弱で壊れやすい個々の個性ある人間を「卵」に、制度や国家(それは時には戦争や虐殺を行う)を「壁」に例え、「卵」と「壁」が対峙するときは「わたしは卵の側に立つ」とも言っていました。


村上作品に最初に触れたのはたぶん高校生のとき。
その時は別にどうとも思わなかったけれど、その後「羊をめぐる冒険」を読み、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読み、それでハマッちゃったかな。

人格形成、とまでいうと大袈裟過ぎるけど、わたしがオトナになるに当たって村上作品にはかなり大きな影響を受けていると思います。


公正さを保ち、熟考し、強く意思を持つこと。

例えば、エルサレムでも自らの意見を毅然として述べることは考え抜いた後の強い意志(信念ともいえるのかな)の上でしか取れない態度だと思います。

大それたことはできないですが、わたしはわたしのささやかな生活の中でもそういう信念を持っていたいと思います。


まあね、特にデリケートな卵のわたしなので、割れちゃわないようにその辺は要領もよく渡っていってますけどね^^;



それにしても村上さんを動画で見たのは初めてだったので(思ったよりかっこいい#^.^#)今日は朝からいい気分の一日でした。

新刊、出ないのかな~
長いのがいいなあ。。。
by issyonimakimaki | 2009-02-17 21:32 | 日々のコト


グローバルじゃない、ローカルでもない、気ままなあたしの小さい視点で。

by harumaki

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プロフィール

HN: harumaki
岐阜県在住 香川県出身
1960年代生まれ
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