2012年 01月 30日
エンディングノート
近くの映画館にくるって知ったので、秋に名古屋では観ずにやっと先日観てきました。

映画館でこんなに泣いたのはたぶん初めてかと。


わたしが初めて死を意識したのは娘を出産したとき。

二人目はなかなか出来なかったので、年齢もあるし、たぶんもう子どもを生むことはこれで最後だろうな、と思うと同時に、だから、今度人間の生死にこうやって当事者(?)としてガチで立ち会うのは恐らく自分が死ぬときなんだろうなーと、そんなことを考えたなあ。

上手に産んであげられるんだろうか、でも、産むしかないんだし、とその日に向かって徐々にココロの中を整理してた。


産むのも大変なことだけど、生まれてくるのはもっともっと大変。

なんの知識もなく、小さくてか弱い身体で独り、本能だけに従って生まれてくる。


生まれるということも生死の狭間をすり抜けてこちら側にやってくること。


予定日が近づくと、「どうか上手に生まれてきてね」と心の中で声をかけてた。

この主人公も「上手に死ねるかな」とつぶやいてたのが印象的だった。


生まれたからには必ず死は訪れる。

独りで生まれて、独りで死んでいく。

出会ったからには別れは必然。

どんなに愛情深く、強い思いがあっても一緒には逝けない。

それが、自然なこと。



よく撮ったなー
そして、よく作ったなーというのが最初の感想。

職場の映像関係の人と話してるとき、最近はノンフィクションとかドキュメンタリーは人気ない、とかそういう感じのことを聞いた(ような気がする)けど、わたし的には3Dだの、ハリーだのジャック・スパロウだの、ジブリだの、確かにひととき楽しめはするけど、ツクリモノにはこんなカタルシスは感じられないと思う。

時代がそうなのかな?

昔は壮大なスケールのエンタメ、すごい技術や肉体や演出のフィクションに感動して涙したりもしてたけど、今ってなんかうそ臭く感じてしまう。

あ、それともわたしがと年齢を経たということ?www

これでもか、これでもか!感動しろよ!感動的だろ?飽きさせないぜ、すごいだろ、涙するだろ?制作費○○○だぜぇ~的作品より、こういうこじんまりしてるけど誰のマネでもなく、どこかで見たでもなく、誰かに媚びるでもなく、ああそう、わかるわかると共感し感動する感じの作品の方がいいなあと思う。


最後に、病院のベッドで「ふたりにして」と夫の手を握りつつ、はじめての夫からの「愛してる」のひと言に「もっとやさしくすればよかった、ごめんね」「一緒に逝きたい」と声を絞り出す妻。

このシーンに、涙は止まらなかったけど、すごく共感できるんだけど、帰宅したやっぱりいつものドS妻でしかいられない(笑)

夫婦って理屈じゃ解せないよね。

愛情込めて、普段通りにドSなアカン嫁が添い遂げます。

たぶん(笑)



大切な人とのお別れ。

身を切るくらいに辛く、哀しいことだろうけれど、主人公の砂田氏のように死への段取り、エンディングノートを作成することで、お互いに少しは悲しみを紛らわすことができるのかもしれない。

いつものように一歩一歩、死というゴールに向かっていく。

それはとても哀しいけれど、不幸なことではないのだと改めて考えた。


グッと胸にくる作品でした。
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by issyonimakimaki | 2012-01-30 22:30 | 映画


グローバルじゃない、ローカルでもない、気ままなあたしの小さい視点で。

by harumaki

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プロフィール

HN: harumaki
岐阜県在住 香川県出身
1960年代生まれ
夫、息子(17)、娘(12)
興味:手作り、庭いじり、
    旅行,キモノetc.

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